
川崎 毅 展~白磁のうつわ・最終日
今日の東京は朝から暑い暑い。川崎さんの個展も最終日となりました。うつわだけの展覧会はたち花は初めてでしたが、どんどんギャラリーの中から器が去って行きました。川崎さんのうつわを待っていらしたファンのお客様が本当に多いことを実感しています。ひとつひとつの絵が、川崎さんが生み出すオブジェの街や風景に繋がっているのを、皆様も感じていらしたと思います。
長角皿 41,0×17,0cm 43,200円(税込)
長いお皿の中の風景。
川崎さんの白磁は、白がとても美しいです。
「うつわは食事をするためのものだから清潔な感じの方がいい。」
とおっしゃっていましたが、清潔感そのものの白です。
川崎さんのうつわの絵は、独特の力の抜けた感じがします。
器の中から絵がグイっと迫ってくる強い主張があるのではありません。
こっちのお皿はこの絵、あら、あなたのお皿はそういう絵?・・・
きっとお皿を配った時、一枚のお皿それだけで会話が生まれ、楽しいムードになりそう。
なにより、オモシロさがあります。
映画を観て何かを感じるのも、大きな絵を見て感じるのも、包装紙から何かを感じるのも、
同じ地平に並べて面白がれる方が、うれしいんじゃないか。
川崎さんは、そんなお話をしてくださいました。
この言葉で、またまた川崎ファンになってしまいました!
川崎さんとお話していると、おもしろい、楽しい、うれしい・・・そんな言葉がよく出てきます。
すごい、とか、価値が高い、とか、そういう種類ではなくて、
人間の感覚に素直に訴える素朴でシンプルな何か。
川崎さんはオブジェでもうつわでも、それを伝えていらっしゃるのではないかなと感じます。
展覧会最終日の今日は、猛烈に暑いですね。
ギャラリーの中は、うつわがどんどんお嫁に行ってしまってスッキリですが、
残った作品だけでも十分に存在感があるし、見ごたえ、楽しさがあふれる川崎さんのうつわ展。
川崎さんは、絵を描くことも、オブジェを作ることも、
素材や作業は違っていても、あまり変わらないことをしているのではないかな、
とおっしゃっていました。
今日は最終日なので17時まで。
川崎さんは最後までギャラリーにいらっしゃいます。
お越しをお待ちしております。