9月になれば

九月に入って東京は涼しい日が続いています。太陽が出るとやはり暑いですけど秋ですね~。たち花の9月は Kaoru さんの個展を開催します。DM制作中です。Kaoru さんのたち花での発表は、鎬(しのぎ)という技法の作品を中心にお願いしてきましたが、今回は少し違う雰囲気のものが生まれていて、Kaoru さんの新しい展開のスタートの予感。今から楽しみです。

 

鎬(しのぎ)というのは、土を彫刻のほうに彫って波紋のような模様をつけていく技法です。

 

3出品

 

たとえば、Kaoru さんの器ではとても人気があるマグカップ。

波紋のようであり、年輪のようにも見えますね。

これを一筋ずつ彫っていく作業は集中力と根気が必要でしょう。

カタチは Kaoru さん独特のぽってりとしたふくらみがあって、

立ち姿が絵になります。

 

1出品

 

模様をつけないマグカップも、見た目よりも触った時のすべすべした感触が意外。

取っ手をもって飲むのではなく、膨らんだところを両手で包みたくなります。

 

 

出品4

 

しのぎの模様は、おおよそのデザインはあるそうですが、細かいことは決めずに彫り進みます。

スタート地点から流れを考えていても、最後は意外なところに着地することもあるそうです。

即興演奏みたいですね。

 

 

出品2

個展には、こんな花器も発表されます。

 

 

Kaoruさんといえば鎬~というイメージなのですが、その作風は幅が広いのです。

私が最初にKaoruさんのうつわと出会った時は、かわいらしい小花の絵が描かれた飯碗がKaoruさんでした。

これに白いご飯を盛ったら美味しいだろうなぁ!と、純粋に自分が使うために買ったうつわ。

それから何年もして、たち花からのご縁が生まれたのでした。

今でも私の食卓では、Kaoruさんのうつわが活躍しています。

 

kaoruhotaru

Kaoruさんの蛍手に果物。

 

たち花で作品を発表する陶芸家たちは、土を表現手段にして日々切磋琢磨しています。

機能性を満たすだけではなく、コンセプトでねじふせるわけでもない、

作家たちの手と思いから生まれる陶芸作品。

それは、声高に何かを主張したり、訴えたりしているようには見えないかもしれませんが、

暮らしの中で使う時、眺める時、私たちの中に眠っている何かをノックしたり、

当たり前に固まった概念をユサユサと揺さぶってくれるような存在かもしれません。

 

 

waun

 

Kaoru 展

 

2017年9月28日(木)~10月6日(金)
会期中無休 11時から19時(最終日17時まで)