焼くこと、土と石と灰の変容、窯変。

 

毎度の窯に最大限を込めて。もっともっとずっと変わる。

五千年の空色だ。南宋アルカディア。

 

 

五千年の空色だ、そう書いて、漠然としていたものが会期までの二カ月でようやく分かりかけた。

土器、彩陶から卵殻黒陶への過程で陶の成立を思う。その陶が五千年かけて宋の青磁や天目に到達した。

施釉陶もしくは窯変の極みの領域。青磁では花入や碗において、天目盞において、形体はシンプルで焼くことに理を置いたものが多い。

細工や装飾ではなく、焼くことそのものが誇られている。ただのやきもの、ただし、とびきりきれいな。

やきものはこう到達できるのだと強く言われているようだし、強くそう思う。

 

何故焼き物の道へ?とよく問われ、なんでですかね、と曖昧に答えることが多かったですが、

やりたいことの近くにようやく来られたような気がします。陶。その世界に参加したい。 時代は関係ない。

汝窯があり南宋官窯があり建窯があった。徽宗皇帝もいた。蔡襄も。

かつての制作者たち轆轤ひきも窯焚き人も、その青磁や天目が焼け出たとき、大いに驚き喜び感動したと思う。

焼くこと、土と石と灰の変容、窯変。 やりたいことも焼きたいものもまだまだ続く。

精進静慮、制作に努めていきたいと思います。

今泉毅

 

imaizumi9

窯変天目 No.120(手前)  径12.5cm  高6.5cm  75,600円(共箱)

No.108         径12.5cm  高7.0cm  64,800円(共箱)

 

窯変天目

No.108

 

窯変天目

No.120