奥田武彦個展~広角にOPEN 今週から

先週末から東京はかなり冷え込んでいて、日中の陽射しがありがたい今日も、風が冷たいです。報道されているように、あちこち大雪の被害が出ているそうですが、ここ東京はとても乾燥してカラカラ。冬らしい、といえばよいでしょうか。

 


先週は、家人が風邪でダウンしてしまい、私も仕事をかなりお休みしてしまいました。今週は奥田武彦さんの個展が始まるので、万全の体調で臨まねばと気と身を引き締めております。

 

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奥田武彦さんは、東京芸大で陶芸を専攻されて、ご自宅のある文京区で築窯。若いころから着々、淡々と制作発表をされてきたベテランの陶芸家です。

 

何度かお伝えしていますが、たち花と奥田さんは、ギャラリーがスタートした頃からのお付き合いです。その頃30代だった奥田さん、もう立派な落ち着きの年代(のはず)。たち花の若手陶芸家たちからは「大先輩」になっているらしい。「芸大の頃、奥田さんに習いました~」という作家さんが増えてきました。

個人的な話ですが、私もたち花がスタートしてしばらくしてからこのギャラリーのお手伝いにぽつぽつと通うようになり、奥田さんは同年代だったこともあって、個展の時にはいろいろ制作のお話を伺ったり、陶芸以外の音楽の話や車の話題を会話しながら隠れた一面(別に隠れてもいないんですが)に触れつつ、ここまでお付き合いさせていただいてきました。

 

その隠れた一面とは、人物から受けるひょうひょうとして端正な印象とは別の、強く挑戦的であるところです。

それが造形的な作品を生み出しているのですね。

 

サイト用写真

 

奥田さんは、お育ちの良さというか(笑)、おおらかでどっしりしていて飾らないところが魅力のひとつで、あまり細かいことに神経質ではないと思います。しかし、おおざっぱというわけではなく、とてもデリカシーがある。
作品にはたいへん細やかな心配りがあって、それが目立たないよ~うに、さりげなくサラリとほどこされているところが、さすがだ~と唸るところなんです。うつわを使ってみると実感できるのがそれです。

 

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ちょっと見ると、とてもシンプル。ある意味、使えるオールラウンドプレイヤー。
使ってみるとただ使えるのとは違う、心憎い配慮による抜群の使い良さと愛着のわく味わいに、唸る、というわけです。

オブジェ的な花器や陶板の作品とはちがって、奥田さんのうつわは、『普通であることの本当の魅力』がみっちりつまっています。

 

そして陶芸家としての魅力の根底には、奥田さんの、この、さりげない、ふつう、端正な、という単語の裏側からドドドドド~と湧き出るあの造形の力強さと枠に収まらないエネルギー。

 

… こんな風に書くと、なんだか二面性みたいですね。
この両極の絶妙なバランスが奥田さん… なのかどうか、今回の個展でぜひ皆様にも見て感じていただきたいと思います。

お互い落ち着きの年代なのですが、「いやいや落ち着かないよ~」と言う声が聞こえてきそうです。
はい、新たなる今の目で、今の陶芸家・奥田武彦氏をじっくりと見てみたいと思っています。

 

 

奥田武彦展 ~広角にOPEN~

2017年1月20日(金)~28日(土) 

会期中無休  11時から19時(最終日17時まで)

 

 

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