夏至の前のたち花めぐり。

 

今日も東京は朝から曇り空でした。今も曇り。今日は夏至ですね。ギャラリーを閉めて帰る頃、空がまだ明るくて夕暮れ独特の空気が心地よかったけれど、もう一年は半分過ぎて、これから日が短くなっていくのですね。夏に向かってどんどん進む~。下和弘さんの個展の準備をしながら、広告原稿を準備している陶芸雑誌はもう秋号です。カレンダーよりも空を見ながら、ゆっくり季節の移り変わりを感じることにしよう。

 

さて、昨日の続きのたち花巡り。

今日は、飾り棚がないギャラリースペースに行きましょう。

たち花の空間は、飾り棚があるショップスペースと、

展覧会がしやすいガランとしたギャラリースペースで出来ています。

その間を不透明のガラスの壁が仕切っていますが、ガラスなので閉塞感がありません。

 

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撮った写真がちょっと歪んでいますがご勘弁ください。

若林和恵さんの花器。

若林さんは色絵銀彩をされますが、色を思い切って自由に使う作家です。

特に、水面に光が反射しているような揺れ動く様を感じる色の効果は、

何度も色を重ねることで透明感を持たせているところから生まれます。

丁寧で緻密な作業の繰り返しが、それを実現しています。

 

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これは、個人的に一番好きなお皿です。

動きがあって色もデリケート。

水面を飽きずにぼんやり見つめている時のように、つい眺めてしまうお気に入り。

(・・と言っても私物ではありません、もちろん、お買い上げいただけます!)

 

 

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現代陶芸では大ベテラン、小川待子さんの花器。

小川さんは、若い作家さんたちの憧れの人ですね~

 

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松野彰弘さんの花器は、卵の殻のように薄くてはかなく美しい。

 

 

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そして、壁にかかっているのは、

たち花で陶芸家と二人展をしていただいた平面作家の菅原智子さんの作品。

菅原さんは、昨年、尾道の美術館で大きな回顧展をされました。

じっと見ていると、2次元の平面の中に空間をいつの間にかリアルに感じて見ています。

そこが、菅原さんの平面作品の特色ではないかと思います。

平面でありながら3次元的。

 

その下に展示しているのは、柴田眞理子さんのオブジェ。

 

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この作品も、空間を感じさせますね。

 

 

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こちらは、京都在住のポルトガル人アーティスト、クリスティーナ・マールさんの花器など。

マールさんも、どちらかと言えば、陶を手段にしたコンセプト表現をしていると思います。

器もオブジェも、見る側に何かを喚起させるような仕掛けに満ちています。

挑戦的でスタイリッシュ。と同時に、日常でオシャレに使えるところがうれしい。

 

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マールさんの花器。

 

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中里浩子さんのオブジェ。

植物からインスピレーションをもらって作品を作る中里さんの作品は、

丁寧に見ていくと色も質感も実に多様で美しい。

かたちはシンプルだけれど、良い意味で複雑さという面白みに溢れています。

 

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花のキャンディボウル

 

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微妙な色の調子と肌触りは、結晶釉を使うから。

有機的なフォルムに絵画のようなデリケートな色の世界。

 

 

というわけで、本日のたち花の旅、でした。

いかがでしたか?

陶芸の面白さは、見て、触って、持って、その肌触り、重さ、手に馴染む風合い、

手にする前の見た印象と持った時の触覚のギャップなどなど、人間の五感をフルに使って楽しめるところ。

 

たち花は、そんな現代陶芸の魅力をコツコツとお伝えしています。

ぜひギャラリーにお気軽に遊びにいらしてくださいね!