今泉毅さんの個展@柿傳G.

今日は「お天気が変わりやすく、雷が発生するかもしれない」と天気予報が伝えていました。午後から柿傳ギャラリーに今泉毅さんの個展を見に行くつもりだったのです。田園調布を出る直前、大粒の雨。そして電車の中で受け取ったスタッフからのメールには「どしゃぶりで落雷で、停電!」。新宿に着くと道は濡れていません。個展を見終えて外に出たらそこは大雨。やれやれ。

 

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そんな道中でしたが、今泉さんの作品のすばらしかったこと!

ビル一階の入口のケースに入っている窯変の美しさだけで、

すでにため息でした。

 

今泉さんは、とにかく研究に次ぐ研究、研鑽に次ぐ研鑽のひと。

2016年のたち花の個展の窯変天目から、さらに深くさらにシャープに切り込んだ作品の数々。

その輝きは、宇宙の漆黒、碧。

 

私の下手な言葉よりも、今泉さんが個展に寄せた文章をご紹介しますね。

 

 

蒼と天と曜。宋代のやきものに感じることは焼き生み出すことの喜び。

やきものである美。青磁にも天目にも。芸術、美術、工芸、陶芸、そんなことば以前の実を。

炎に青空を希求し、満天を掌に。何万碗に何百何千の陶工の溜め息と喜色。

無数の先人たちへ敬意をもって、揺るがないものを、つよく。

御高覧、御教授いただけましたら幸いです。

 

今泉毅

 

 

 

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今泉さん

 

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華道家の酒井千穂さんが今泉さんの花器などにお花を生けて。

 

 

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窯変は、写真に撮るのはなかなか難しいですね。

吸い込まれるような求心的なちからと、広大無辺に広がるような光とが、

ちいさな盃の中に同時に在る。

 

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今泉さんが初めてたち花に現れた時から何年経ったでしょう。

亡きディレクターが今の今泉さんの作品を見たら、喜ぶでしょうね~と言ったら、

ちょっと思い出すように、

 

「あの頃は、野良犬みたいでしたからねぇ・・・」

 

とおっしゃったその表現が、実に今泉さんらしかったです。

 

やきものという手段で、本質に迫り続ける今泉さん。

一見したところのスタイリッシュな外見とはうらはらに、

ますます哲人、ますます古武士のような風格を、

ご本人も作品も纏い始めているのを感じました。

 

個展は、来週火曜日23日までです。

ぜひお見逃しなく!

 

今泉 毅 陶展ー窯変ー

5月17日(水)~23日(火)

会期中無休 11時から19時(最終日17時)

柿傳ギャラリー