
お茶を楽しむうつわ展のこと
三寒四温で春に向かっていますが、なんだか三寒に四温が負けている感じです(笑)。とはいうものの、日向の太陽の暖かさは柔らかく心地よいですね。たち花はただいま常設展示中です。この時期はあまりお客様が多くはありませんが、ギャラリーはいつも通り素敵な作品をそろえています。
本当にたち花の空間は美しい。(内田繁デザイン)
うつわはどれも個性あり温かみありの選りすぐりです。
ということで、3月にはこの空間をゆったりお楽しみいただきながら、
3人の陶芸家のうつわを中心に、
お茶を楽しむうつわ展
をいたします。
私事ですが、高齢の母と暮らしていて感じるのは、
うつくしいものは、だれでもその美を無条件に感じる、そして歓びがある、ということ。
母は少しずついろいろなことが分からなくなっていますが、
それに関する知識がなくても、美しいものを見たときに顔がぱっと輝きます。
私が日中は家にいないので、おやつや食事を置いて出るとき、
うつわをちょこっときれいなものにするように心がけています。
3月の「お茶を楽しむうつわ展」では、忙しかったり、当たり前になっている日々の暮らしの中で、
ほんの数分をゆっくり過ごす、ひと息、間(ま)を空けるきっかけ、または、切り替えスイッチに、
作家のつくったうつわを使っていただきたいという思いを込めました。
奥田武彦さんのカップには、甘酒をいれてふくふくしましょう。
お茶のグリーンが映える空色カップ。
たち花でご紹介するのは初めての、中里浩子さんの鉢は、植物を連想させます。
お食事のときだけでなく、お茶の時間にもいろいろ活躍するでしょう。
そして、おやつがすこしエレガントになりそうな若林和恵さんのうつわです。
若林さんのうつわは、甘すぎず、でもどこか愛らしい。
そして、会期中にいらしてくださったみなさまには、
私たちがさまざまなお茶をご用意してお楽しみいただこうと思っています。
この機会にゆっくりたち花の空間の居心地のよさを体験していただけたらなあ!
ぜひお出かけくださいね。
お茶を楽しむうつわ展
2017年3月15日(水)~22日(水)
会期中は 11時から18時まで 日曜日のみお休みです。
奥田武彦(陶磁器) 若林和恵(色絵磁器) 中里浩子(陶器)
他 たち花の作家たち.